抜けたと思われるような打球をジャンプ一番好捕するファインプレーはプロ野球の大きな見せ場のひとつですが、実はプロ野球では見えないファインプレーというのも多いので、それを知っていると更に試合観戦が楽しくなります。本当に凄いプレーというのは実は何気なく処理をされていて、知っていないと凄さがわからないということも少なくありません。

例えば好プレーのように見えても、実はスタートが悪かったポジショニングが悪くて結果的にギリギリのプレーになってしまったというのは、エラーこそしていなくても凡プレーだといえます。それに対して本来であれば余裕で打球が抜けたはずなのに、何食わぬ顔で野手が打球を処理しているというのは、隠れた好プレーをなっているのです。

つまり、プロの一番の見せ場というのは難しいプレーを簡単に見せるというところにあり、隠れた好プレーを理解できるようになればより一流選手の凄さというのを体感することができます。そして、隠れた好プレーを理解することができれば本当のファインプレーというのもわかるようになりますから、一流選手のまさにギリギリのプレーを思う存分に堪能できるようになるので、野球の奥の深さを味わうことができます。