近代プロ野球初の二刀流

北海道日本ハムファイターズの大谷翔平は、近年の日本プロ野球界では初めての二刀流選手です。二刀流とは投手と打者の両方を兼任することで、アマチュアではよく見られ珍しいことではありません。しかし、トップ選手が集結するプロ野球界で投手と打者を兼任し、しかも成功を収めることは非常に稀で、1960年代に近鉄バファローズで活躍した現解説者の関根潤三以外に前例がありません。但し、当時と比べプロ野球界は大幅にレベルアップしているため、参考にはできません。

その関根潤三も、入団から8年間は二刀流として稼働したものの、9年め以降は打者に専念したため、もし大谷翔平が9年以上にわたって二刀流で活躍を続けるようなことがあれば、日本球界史上初の出来事となります。

関根潤三の生涯成績は、通算16年間で打者として1417試合に出場し1137安打、打率.279、本塁打59、打点424、投手としては244試合に登板し65勝94敗、防御率3.43、奪三振が645でした。大谷翔平は入団から4年間で229安打、打率.275、本塁打40、打点135、投手としては39勝13敗、防御率2.49、奪三振595という成績を残しています。

現在も成長中ということを考慮すれば、仮にメジャーリーグに移籍したとしても、打者としても投手としても記録を塗り替えることになりそうです。

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