プロ野球選手と風

風

特定の球場では風が強くなりやすく、ホームチームの選手であってもなかなかそのクセをつかみにくく、守備が大変ということがあります。強風による中止というのもあり、プロ野球であったとしてもなかなか天候には逆らえない実情があります。他にも風によってホームラン性の当たりになったり、空調によってホームラン性の当たりをなんとかして阻んだりなど、目に見えない分、それによる悲喜こもごもの物語を垣間見ることができます。

プロ野球の選手の中にはこうした傾向を活かすことができる人もいます。今はこういう向きで吹いているというのがわかれば、フライを追うときもそれを意識して追いかける人もいれば、ホームランを狙う際もなるべく吹いている方向に乗っかってくれるようなバッティングを心がける人もいます。こうしたことは職人芸の領域であり、そこまで考えるためには経験もさることながら、プロ野球選手としてのプライドも関係することとなります。

こうしたことを考えていないと平気で落球し、多くのファンだけでなく、プロ野球関係者から白い目で見られ、力量を疑問視されることになります。目には見えないものだからこそ、常に天候をチェックしておくというのも大事なことです。